CAI04ギャラリー Vol33 「殖物の歴史」

札幌市内にある大丸札幌店にあるプレミアムラウンジ内にあるCAI04ギャラリーにて個展を開催します。

「殖物の歴史」の中から、野菜のフォトグラムを合計9点展示します。

ラウンジは一般開放されておらず、利用には条件がありますのでご注意ください。

展示詳細

タイトル:CAI04ギャラリー Vol33 佐藤祐治 個展 「殖物の歴史」

期間:2025年8月27日〜2025年10月14日(1w延長しました)

場所: 大丸札幌展7階プレミアムラウンジ 【D’s LOUGE SAPPORO】

※大丸札幌店7階 D’s LOUGE SAPPOROは施設の利用条件がございます。
大丸松坂屋お得意様ゴールドカード会員のお客さま、および大丸松坂屋アプリ会員ランク「ルビー3rd以上」のお客さまがご利用いただけます。

展示インフォメーションテキスト

プレミアムラウンジスペース第33回目の企画展は、写真家の佐藤祐治さんの個展を開催しております。近年、佐藤さんは北海道開拓時代に本州からの入植者と共に海を渡った外来種と呼ばれる植物が現在に繁殖している風景をありのままに撮影しています。ただそれらは所謂プロっぽくない写真とも言えるかもしれません。要するにカメラアングルや色彩の彩度や明度、コントラストなど現在のデジタルソフトを使えば、昨今のSNS等に見られるような幻想的であったり、見たことも無いような美しい風景も簡単に作れる時代にも関わらず、佐藤さんは、そのような技法をほとんど使わずにあえてありのままの風景をダイレクトにプリントしています。佐藤さんの撮したい写真は一般的に美しい風景ではなく、写られた被写体や場所にまつわる歴史と自身の考察を写真で表現しているのです。今回の展示では外来種の中から農産物をフォーカスしフォトグラムという珍しい技法でプリントした作品です。佐藤さんの世界観をお楽しみください。

アーティストステートメント

「北海道」と呼ばれるようになってから約150 年が経つこの島は、明治政府の開拓政策によって多くの人々が移り住んだ土地である。長く先住民が暮らしている島に、多くの和人が入植し、多くの植物も海を渡ってきた。それらは外来種として分類される。外来種は集落や道路沿いに根を下ろし、環境に適応できたものは繁殖して定着していった。今日の北海道では、数多くの農産物が生産されている。

例えばレタスは地中海原産で、昭和以降に洋食文化とともに普及した。トマトは南米アンデス原産で、生食用として定着した。ナスはインド原産で、奈良時代に日本に伝来したとされる。キュウリもインド原産で、弥生時代ごろに日本に伝わったと考えられている。ホウレンソウは西アジア原産で、江戸時代に伝来した。そうした外来由来の植物が今日の北海道でも広く生産されている。口にする食物にもまた、外来の歴史が秘められている。森林や田畑が広がる北海道の風景は、在来植物と外来植物が一体となって構成されている。目の前に広がる植物も、その中に在る私たち自身もまた、この風景の一部として、時間の流れの中で漂い続けている。

展示作品について

フォトグラムという、カメラを使わずに写真印画紙の上に物体を置き、光を当てることで影を定着させる写真技法を用いて野菜を記録した写真作品を展示します。北海道で栽培、販売されている野菜を被写体とする作品を展示します。被写体としている野菜は、作家の自宅・アトリエスペースにて栽培、若しくは大丸札幌店にて販売されたものを用いて制作しています。

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ギャラリー