ガラス乾板写真展「辻村直四郎が残した志文」| 辻村家資料研究会

北海道岩見沢市にある岩見沢郷土科学館で11月3日より開催される展示企画に辻村家資料研究会の一員として参加します。

作家辻村もと子の父親で岩見沢市の志文地域の開拓に大きく関わっている辻村直四郎が撮影したガラス乾板の写真関連の展示イベントです。

辻村家資料研究会の末席に加えていただき、ガラス乾板のデジタルデータ化や、暗室でプリント作業の一部を担当しました。本展も岩見沢郷土科学館の学芸員神田さんと、研究会の皆さんと検討、協力を重ねながら展示を構成しています。

郷土科学館は志文にあり、館内の大きく開いた窓から志文の景色を眺めることができます。そういったロケーションにおいて、志文地域の開拓に深く関わった辻村直四郎の写真に触れる貴重な機会となります。

辻村家資料研究会に参加させていただいてから、辻村もと子について知り、代表作である『馬追原野』をはじめ著作のいくつかを読みました。開拓する側の視点から綴られた小説から知ることができる明治後半からの北海道の景色は、現在見える景色を眺めるうえでもとても貴重なイメージでした。

ガラス乾板は全部で390枚あります。誤解を恐れず大まかに言うとネガフィルム写真の支持体がプラスチックではなくガラスのものがガラス乾板になります。今回対象となっている辻村直四郎のものは撮影から100年以上立っているものも少なくなさそうですが、保存状態が良いこともあり鮮明な図像が記録されています。ネガ像を反転して現れる当時の景色の豊かさに目を奪われます。

それぞれのガラス乾板写真はどれも興味深く、家族写真などの記録に加えて、当時の撮影地域の状況が伝わってくるものや、風景写真作品とカテゴライズできそうな写真も含まれています。写真への興味関心がある方だけではなく、北海道の近代史や郷土史などに興味がある方にも楽しんでいただけそうです。

展示初日、文化の日には予約制のトークイベントがあります。予約については下記Webサイトよりご確認ください。辻村家資料研究会の皆さんの言葉に直接触れることができる、貴重な機会となります(私も一員として参加予定です)。写真の読み解き方や写真の背後にある一家の歴史など貴重な話が聞けそうで楽しみです。

晩秋の岩見沢にぜひお越しください。

開催場所・会場:岩見沢郷土科学館(いわみざわ公園内)

開催日・期間:2025年11月3日(月曜日)~1月4日(日曜日)

開催日・期間:2025年11月3日(月曜日)~2月23日(日曜日) ※会期延長になりました

※祝日を除く毎週月曜日

※詳細はイベントのWebサイトでご確認ください

午前9時30分から午後5時(火曜日は午後1時30分から午後5時)

イベント掲載Webサイト:ガラス乾板写真展「辻村直四郎が残した志文」/岩見沢市ホームページ

イベントチラシPDF(古い):URL

朝日新聞に掲載 2025/11/6追記

朝日新聞にて、記事に掲載いただいています。

Web版のリンクはこちらです。ぜひ御覧ください。

紙面のスキャンデータも掲載させていただきます。

岩見沢市指定文化財!会期延長になりました 2026年1月4日→2月23日まで

本展の対象であるガラス乾板が岩見沢市指定文化財となりました。

「ガラス乾板」岩見沢市の指定文化財へ 明治期入植の辻村直四郎が撮影 市保護委「貴重な資料」:北海道新聞デジタル

「ガラス乾板」岩見沢市の指定文化財へ 明治期入植の辻村直四郎が撮影 市保護委「貴重な資料」:北海道新聞デジタル
【岩見沢】明治25年(1892年)に入植し、農場主として市内志文町の開拓を担った辻村直四郎(1869~1941年)が撮影した「ガラス乾板」が市指定文化財に指定される見込みとなった。市文化財保護委員会(...

そのため、展示の会期が延長となりました。

どうぞご覧ください!

展示の様子(搬入時)2026年1月8日追加