水が立つ


北海道の龍神信仰と作家の来歴とが混在しながら成立する風景への洞察です。

水への興味から信仰、そして自らの来歴へと視野を少しずつ移動しながら進行する本作は、聖地として成立した場所を起点に、展開しています。

風景には経験と言葉と、時間がそこに作用していると考え、積み重なっているそれらの断片を拾い集めながら進行します。

言葉が生まれる土壌、言葉以前の場所性、歴史的な変遷や転換を内包しながら風景はあります。